きょうだい間で相続の話が進まないときにまず整理すべきこと

相続・遗言・後見人制度
【3行まとめ】
・話し合いが進まない原因は「感情」と「情報の非対称」が絡み合っていることが多い
・まずは事実(財産の全体像)を整理し、感情の話と切り分けることが第一歩
・無理にまとめようとせず、専門家を交えることも選択肢に入れる

きょうだいとの相続の話し合いは、我が家でも長らく膠着状態が続いています。進まない原因を整理する中で見えてきたことをまとめます。

話し合いが進まない2つの原因

振り返ってみると、話し合いが進まない原因は大きく2つに分けられると感じています。

1つ目は「感情のもつれ」です。介護の負担が偏っていることへの不満、これまでの関係性の積み重ねなど、相続そのもの以外の感情が話し合いに影響しています。

2つ目は「情報の非対称」です。財産の全体像を把握している側とそうでない側で、話し合いの前提となる情報量に差があると、疑心暗鬼が生まれやすくなります。

まず「財産の全体像」を整理する

感情の話に入る前に、まずは客観的な事実として、財産の全体像を整理することが第一歩だと感じています。

・不動産(実家、その他所有物件)
・預貯金
・保険
・負債(もしあれば)

これらを一覧にして共有するだけでも、「隠しているのではないか」という不要な疑いを減らせる可能性があります。

感情の話と、財産の話を分けて考える

我が家の話し合いがこじれる一因は、介護負担への不満(感情の話)と、財産分割の割合(お金の話)が、常にセットで語られてしまうことにあると感じています。

本来はそれぞれ別の論点であるにもかかわらず、感情的になるとすべてが一緒くたになり、話し合いがまとまらなくなります。

意識的に「これは感情の話」「これはお金の話」と切り分けて整理するだけでも、話し合いの見通しが多少立てやすくなります。

無理にまとめようとしないという選択

すべての論点を一度に解決しようとすると、かえって話し合いが硬直することがあります。

我が家では、両親がまだ存命であることもあり、今は無理に結論を急がず、あえて距離を置いている状態です。

専門家を間に入れるという選択肢

当事者同士では感情的になりやすい話し合いも、弁護士や司法書士など第三者を交えることで、冷静に進められる場合があります。

費用はかかりますが、関係がこれ以上こじれるくらいなら、早い段階で専門家に相談する価値は十分にあると感じています。

次回は、遺産分割で不動産と現金どちらを優先すべきか、体験から考える落としどころについて書きます。

(本記事は個人の体験に基づく情報整理であり、法律上の助言ではありません。個別の相続については弁護士・司法書士等の専門家にご相談ください。)

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